赤ちゃんの時から毎年撮影してるはるちゃんが結婚した。
そして、「結婚式の写真も撮って欲しい」と嬉しいことを言ってくれた。
だけど式場の写真は専属のカメラマンしか撮れないらしい。
「じゃあ、おじさんとして列席して撮るしかないね」って
半分冗談で言ってたら、本当に招待状が届いた。
家族写真を撮る時には親戚のおじさんみたいになれればいいなぁって思っていたので、それが現実になったようで嬉しかった。
始まりは写真家とお客さんの関係だけど、年々深くなっていく。
その家族のことは友達より知ってるけど身内ほど知らない。
これが写真館の仕事だよなぁ。
僕はしみじみ嬉しかった。
被写体の家族の心の中に入り、ちょっと仲間に入れてもらう。
その家族の出来事を一緒になって喜べる。
これからもそんな姿勢で撮り続けたいなぁ、と思う。
佐々木運真