こんばんは。
家族写真家の佐々木宏和です。
年末から首のハリがひどく、微熱っぽさが続いてたのですが、ようやく回復して来て、今夜は少し遅くまでパソコンに向かっています。
成人式を過ぎて撮影のピークが落ち着いてきました。
明日から、遅れてしまった仕上げをする毎日がしばらく続きそうです。
拝啓、20歳の君へ
成人式の当日、朝一番に来てくれてどうもありがとう。
君が初めてアトリエに来たのはまだ中学生の頃、お母さんとお姉ちゃんを含め4人家族の撮影でしたね。
あの時、君はまだお姉ちゃんに頭が上がらない感じの、可愛い男の子の印象でした。
その後、撮影のたびに何度か会いましたが、久しぶりに会った20歳の君は、夢を持ち、お父さんと肩を並べるほど立派に成長していましたね。
君は嫌そうにしてたけど、君の雰囲気はお父さんとそっくりでした。
僕はあの日、最初に君とお父さんを見た時、月並みだけど「父子の絆」を感じたんだ。
普段、「絆」って言葉が使われ過ぎてあんまり好きじゃなかったんだけど、君の成長が本当の「絆」ってやつを僕に見せてくれたんだよ。
そして、お母さんも嬉しかったんだね、「お父さんと一緒に撮って欲しい」というリクエストをくれたんだから。
照れながらも、君は撮影を楽しんでくれたね。
僕は君を撮りながらずっと、「絆」をどうやって撮ろうかって考えていたんだ。
君とお父さんが20年かけて創ってきたもの、
そっくりな雰囲気、
父子だから似てしまう仕草、
君の照れ臭さ、
お父さんの温かさ、
血が繋がっていることの表現をどうしようか?ってね。
やっと、僕が最後に思いついたのが後ろ向きで撮ることだったんだ。
君もお父さんも意外な顔していたね。
でも、「絆」って感じるものだと思うから、顔が見えなくて背中や手足の仕草だけの方がいいと思ったんだ。
君はまた嫌がるかもしれないけど、カメラから見る君とお父さんの背中はやっぱりそっくりだったよ。
仕方がないね、父子なんだから。笑
お母さんも僕の横で、君たちの背中を見て嬉しそうにしていたね。
どうかなこの写真。
君とお父さんの「20年の絆」が写ってると思わない?
君はとても幸せそうだよ・・・。
敬具
_____家族写真家 佐々木宏和
2月4日アトリエささきで、小さなイベントやります。
よかったらお越しください。(予約制)