土屋鞄とランドセル

こんにちは。

家族写真家の佐々木宏和です。

 

今日は自宅の仕事場でコラムを書いています。

2年ほど前まではアトリエの上が自宅だったのですが、息子たちが大きくなり狭くなってしまったので、少し離れたところに平屋の一軒家を借りて自宅にしています。

引っ越す前は、獲った魚を狭い水槽に入れると喧嘩を始める、というような息子たちだったのですが、通学は不便になりましたが、みかん畑に囲まれた一軒家で快適そうにしています。

 

 

 

以前から妻に「1月12日に、西の方角で財布買ってね」と言われていたので、昨日神戸の「土屋鞄」に財布と、ずっと欲しかった神戸店限定のショルダーバッグを買いに行ってきました。

(二人の息子たちの扱いに耐えた土屋鞄のランドセル以来、僕はずっとそこのファンなのです。)

その欲しかったショルダーバックは以前に問い合わせした時、ネットでは買えず、お店に行かないと買えないというもので、ずっと欲しかったのです。

お店に行った時に在庫がなくても、取り寄せはできるということだったので、財布よりむしろショルダーバッグを楽しみに僕は西へと向かいました。

 

三宮駅を降り異人館方面へ。

「やっとあのショルダーバッグを買えるのかあ」なんてちょっと嬉しい気分に浸りながらのんびり散歩してると、15分ほどで小さいけど、シンプルでおしゃれなお店に着きました。

慌てるように女性店員さんに「紺色のショルダーバッグありますか」と聞くと、

 

店員さん「すいません。今、切らしているんです。」

僕「あ〜、それなら取り寄せして送ってください。」

店員さん「それはできないんです。お店で買っていただかないと・・・」

僕「えっ?それじゃあお店にある時しか買えないってことですか?」

店員さん「そうなんです。申し訳ありません。」

無言・・・・・・

 

僕はショックを隠しきれない気持ちで、

「ダメなんですか?前に問い合わせたら、お店に行けばなくても取り寄せできますって聞いたと思うんですけど・・・」

 

どうやらその時から方針が変わったのか?

 

店員さん「遠くからお越しですか?」

僕「はい。愛知県から紺色が欲しくて来ました」

店員さん「そうですか、少々お待ちください」

 

店員さんは誰かと相談するのか、店の奥へ入って行きました。

 

数分後、一抹の期待を胸に待っている僕のところに店員さんが現れ、

「遠いところから来ていただいてますし、今回は特別にお取り寄せいたします。」

と、

 

まじっ?

 

僕「ありがとーございまーす」

 

だいたいこんな感じのやりとりで念願のショルダーバッグを手に入れることになったのです。

 

さすが、土屋鞄です。

まるで映画「ティファニーで朝食を」で、おまけの指輪に名前を入れてくれたティファニーのようでしたw。

店員さんの態度も、お店の柔軟な姿勢も本当に気持ちのいいものでした。

そして、すごいブランド力だなあっと、思わぬかたちで勉強させられたのでした。

 

その後、僕は肝心の財布を忘れずに買い、二人の息子たちがそれぞれ、ランドセルを愛用していたこと、わんぱくな息子たちなのに壊れることなく6年間使うことができた感謝を伝え、いい気分で店を出ました。

 

 

 

我が家の寝室には、そのビンテージのような二つのランドセルが飾ってあります。

大人と違い思い出に浸ることのない息子たちは卒業と同時にランドセルの存在を忘れてしまったみたいでした。

しばらく埃に被り部屋の隅に転がっていたのを妻が飾ったのです。

 

小学校の6年間で変わらないのは、多分ランドセルだけだと思うんです。

6年間、子供と一緒に過ごすランドセルには、子供が感じてきた思いが宿っているはずです。

 

アトリエには季節になると、そんな土屋鞄のビンテージランドセル持った子供たちがきてくれます。

どれも6年間の思いが染みついたいいランドセルです。

 

 

 

上の写真の兄弟もそんなランドセルを愛用した二人。

お兄ちゃんが小学校を卒業した時に撮らせていただいたものです。

 

この時僕はランドセルの傷が一番良く見えるように置いて、わざとランドセルを潰すために、上から押すようにかぶさってもらったのです。

そして男の子らしい肘の擦り傷と、ランドセルの傷を主役に撮りたかったのでした。

 

二人はテニスを頑張っている兄弟、この時もこの先も。

多分、肘の傷はボールを追う時にできた傷でしょう。

学校から帰り、ランドセルを放り投げ、すぐに練習に向かったのかもしれません。

 

そんな傷の痛みや、楽しかったり、辛かったり、悔しかったりしたテニスへの思いがこのランドセルには宿っているに違いありません。

そんなランドセルとの最後の家族写真。

僕の琴線をくすぐります。

 

そして兄弟にとって、次のステージに向けて「あらたなのぞみ」を決意する家族写真なのかもしれません。

 

 

新しいランドセルはもう買いましたか?

土屋鞄のランドセルは売り切れてるかもしれませんね。

新しいランドセルには喜びが写り、古いランドセルには懐かしさが写ります。

家族写真を演出するには最高のモノだと思います。

 

次の春、どんなランドセルを見れるのか、今から楽しみです。

 

 

家族写真家 佐々木宏和

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僕が撮る家族写真をとおして、あなたの内側や外側を、「もっとあったかい世界」にしたくて、2017年はコラムや講演活動を始めていきたいと思っています。

でも、思いは掲げたものの、僕の話を聞いてくれる人がいるのか、正直なところ自信がありませんw。

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