せっかくお外で歩けるようになったから、
二人で仲良く歩いてるところを撮りたくて、
ずっとチャンスを待っていたよ。
でも、歩き出したばかりの君は勇気が出なくって、
なかなか歩かない。
その間、ずっと君と手を繋いでたお姉ちゃん。
一人で走っていきたいのに、ずっと君といてくれたね。
「もうだめかなあ」と僕が諦めそうになった時、
君はお姉ちゃんの手を頼りに立ち上がったね。
僕が夢中でシャッターを切っていると、
君はお姉ちゃんの手を見つめながら、
とうとう歩き出したんだ。
初秋の夕日が作るラインライトが
君たちのお散歩を素敵にしていたよ。
両端で心配そうに見守る両親を外し、遠くから二人だけを見ていると、子供の世界が見えてきます。
その世界では、大人たちの心配をよそに、子供たちは優しさや勇気を身につけて、たくましく成長しているような気がしました。
_____佐々木宏和