こんばんは。
家族写真家の佐々木宏和です。
毎年、2月11日は地元で有名な鬼祭り。
夜はこのお祭りの準備に出かけています。
お酒が飲めない僕は、この時期だけはいつも損した気分になってしまいますw。
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拝啓、三姉妹ちゃんへ
こんばんは。
写真のおじさんです。
今日は君たちにパパとママのことを伝えたくてお手紙を書きます。
パパとママは、長女ちゃんが生まれた時に、初めてアトリエに来てくれました。
パパとママは、穏やかな笑顔で、とても優しそうな感じでした。
君はとても人見知りで、何度も撮影に来てくれるのに僕を見ると泣いてしまうんだ。
だから日にちを変えたりして、撮り直しのためにパパとママが何度も連れて来てくれたんだよ。
僕が隠れながら撮ったり、君が泣かないようにパパとママに協力してもらい、いろんな撮り方をしてみたんだ。
パパとママは僕が感心してしまうぐらい一生懸命にやってくれたよ。
君を笑わそうと、諦めずに何度もあやしてくれたんだ。
次女ちゃんはそれほど人見知りではなかったけど、ご機嫌をとるのに大変そうだったよ。
君はご機嫌を損ねると撮らしてくれなくなっちゃうからねw。
ママがとっても上手に褒めて、君はいつも上機嫌で入られたね。
パパとママは、お姉ちゃんのことも気を使いながら、君の気分を盛り上げていたんだ。
そして三女ちゃん。
君はお姉ちゃんたちとは違い、随分お転婆なんだね。
カメラの方に近づいて来たり、アトリエの中を走り回ったり。
この前は、お姉ちゃんたちと同じことがしたいけどできなくて泣いてしまったね。
それでもパパとママは君を抱き上げ、優しく笑っていたね。
撮影の時、君たちが笑うと僕の後ろでパパとママが本当に嬉しそうなんだ。
僕はいい写真を撮ることよりも、パパとママが嬉しいならそれで十分って思ってしまうぐらいだよ。
それほどまでに、君たちが笑うと二人は嬉しそうなんだ。
こんなふうに、君たちの撮影は色々大変だったけど、パパとママの嫌な顔や、怒った顔、諦めた顔を一度も見たことがないよ。
どんな時も、どんな風にしてても君たちを見る時は笑顔なんだ。
君たちへの愛情が本当に大きいんだなあっていつも思うんだよ。
君たちはまだ小さく体も弱いから、体調を壊して撮影が延期になってしまったことが何度かあるね。
その度にママは申し訳なさそうに連絡をくれるんだ。
でも撮らなかったことは一度もないよ。
必ず来てくれる。
パパとママは君たちの成長が、とっても幸せなんだね。
去年、もうすっかり寒くなった海へ撮影に行ったね。
あの時も君たちが風邪をひいて延期になってしまったんだ。
もう秋が終わる頃になってしまって、僕は「来年にしましょうか?」って行ったんだ。
でもママは「海で今年の写真を撮りたいからお願いできますか?」って言ってくれたんだよ。
ママは海で君たちの笑顔を見たかったんだね。
撮影の日は珍しくパパが来れなくて、ママが連れて来てくれたね。
ママは一人で長女ちゃんを笑わし、次女ちゃんの機嫌をとり、走って行ってしまう三女ちゃんを追いかけてたね。
冷たくなった潮風に吹かれ、両手いっぱいに君たちの拾った貝殻を持ち、いつもの笑顔で幸せそうに君たちの世話をしていたね。
僕はあの時、君たちを撮ることって、君たちのいい写真を残すことと、ママを幸せにすることなんだなあって思ったんだ。
これからもパパとママを幸せにするために写真を撮りに来てくださいね。
そして、君たちが大きくなったら「小さい頃の撮影って覚えてる?」って聞いてみようかな。
敬具
_____家族写真家 佐々木宏和