2007年、初めてアトリエに来てくれた家族。
その時二人は結婚1年目で、可愛い男の子を授かっていました。
赤ちゃんの抱き方もまだぎこちなく、初々しかった二人は、昨年2016年の暮れに結婚10年目を迎えました。
9年の歳月を感じさせず、二人は相変わらず若々しく、素敵な夫婦だけど、ママの手は、優しいママの手に、パパは貫禄を帯びて、明らかに家族は成長しています。
そして何と言っても、2007年の時は赤ちゃんを抱えた3人だけだったのに、2016年の3人の後ろには、立派に成長したお兄ちゃんが二人もいるのです。
10年目を迎えるまでに何度も撮影に来てくれましたが、こうして最初と最後の写真を並べてみると、僕も感慨深いです。
ママは2度の出産、その間に職場復帰などあったり、パパは日々仕事に忙しく、その中で何度も挫折や苦労を重ねた事でしょう。
何度も実家に助けてもらったかもしれないし、元気な二人のお兄ちゃんたちも病気をしたり、夜中に救急病院に走ったこともあったかもしれませんね。
なんか、我が家のことと重ね合わせたりして、勝手に想像してしまうのです。
でも2016年の撮影をしながら僕は「あ〜幸せそうだな〜」ってしみじみ思ったんですよ。
二人のお兄ちゃんの様子を見ているとパパとママの愛情の大きさを感じるのです。
10年目の写真は、二人に対する僕なりの演出でした。
1年目の写真を覚えていたので、2枚を並べて見たかったのです。
案の定、素敵な組写真になりました。
ありがとうございました。
我が家もそうですが、家族の成長は毎年、毎年、新しい挑戦ですよね。
予想外のところから自分を試される出来事がやってくる気がします。
そんな時は家族写真を見ながらリセットして、目の前の幸せの大きさを確認してくださいね。
次回の撮影もまた楽しみにしています。
家族写真家 佐々木宏和