この写真には、後から気づいたものがある。
それは、しっかりと自然に繋がれた3人の手。
僕は3人がかたまって、こちらを覗いてる可愛さを撮りたかったけど、
この子たちのおかげで、僕がイメージしていたものより、もっと素敵なテーマを撮ることができた。
この子たちはいずれ近いうちに手を繋がなくなってしまうだろう。
でもお姉ちゃんを真ん中に、しっかりと自然に繋がれた3人の手は、ここにいつまでも残っていてくれる。
だから3人が成長して、再びこの手を見たときには、きっと幸せな気持ちになってくれると思うのです。
この時は何でもなく普段どうりに手を繋いだことが、後になって素敵な日常だったと思い出してくれると思うのです。
こうした子供たちがする何気ない行動には、素敵な日常が溢れています。
だから、この時の撮影のように素敵なものに出会える写真家になりたいと思うんです。
_____家族写真家 佐々木宏和