「今朝は暑かったねー」と、お姉ちゃんが僕の腕に絡みつく。
気心の知れた子供たちを撮影するのは楽しい。
この公園に来たのは3年ぶり。
まだ妹は生まれてなかった。
「今日は妹をたくさん撮ってあげてね」
カメラのモニターを覗きに来たお姉ちゃんからの注文だ。
「はい、はい、わかりました。」
夕方の公園で、風と光を浴びる3人。
「私、葉っぱで何か作りたーい」
お姉ちゃんのリクエストに応えて石のベンチへ向かった。
葉っぱ遊びに夢中になる前に、いくつか撮影し、
そして、この日の撮影を終えた。
「ちょっと撮りすぎじゃない?」
葉っぱ遊びを我慢してたお姉ちゃんが、呆れたように言う。
「ごめん、ごめん。でも可愛く撮れたよ。」
もうすでに、お姉ちゃんは葉っぱの折り紙に夢中だった。
_____家族写真家 佐々木宏和